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子どもの問題は、子ども一人の問題ではない

更新日:15 時間前


家族
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前回のBLOG記事のつづきです。


子どもを対象としたカウンセリングの場合、お子さんの本気度以前に「親御さんの意識」と「金銭的状況」という大人の事情が、事実上の決定権(ゲートキーパー)を握っています。


実はこの構造こそが、お子さんのカウンセリングにおける最大の難しさであり、私自身、日々最も胸を痛めるジレンマでもあります。


もしかすると、この文章を読んで、耳が痛いと感じる親御さんもいらっしゃるかもしれません。

でも、私は決してそんな親御さんを責めたいわけではありません。


なぜなら、完璧な人間はいないからです。それは私も親御さんも同じです。

心のキャパシティにも、経済的な事情にも、それぞれの限界があって当然。


大切なのは、「子どもの問題は、子ども一人の問題ではない」と気づくこと。

そして、大人の事情という現実を前に、一人で抱え込みすぎないこと」です。


耳が痛いと感じてしまう内容かもしれませんが、とても大事なことなので、目を背けず最後まで読んでいただけることを期待します。よろしくお願いします。



  1. 「親の意識」が与える影響とジレンマ


子どもたちが出している「つらい」「助けて」というサイン。

これに対して親御さんがどれだけ深く理解を示せるか。

この過程でカウンセリングの進展は、180度変わります。


*お子さんが「クライアント(当事者)」でありながら「スポンサー(契約者)」ではない歪み

カウンセリングを受けたい、変わりたいと本気で願うのは、お子さん自身(本人)です。

しかし、お金を払い、通わせるかどうかを決めるのは親(スポンサー)という「主権のねじれ」が現実問題、現場では常に存在します。

どれだけお子さん本人が、現状を早く解決したいと切望していても、スポンサーである大人の事情によって、そのルートは簡単に閉ざされてしまうことが現実問題あるのです。


*SOSの出し方と親の受け止め方のズレ

子どもたちは「不登校」「朝起きられない」「暴言・暴力」「赤ちゃん返り」などの行動でSOSを出すことがあります。しかし、親側の意識が低いと、これを心のSOSではなく「単なるワガママ」「怠け」と捉えてしまい、カウンセリングという選択肢に辿り着くことができません。


*家庭という「逃げ場のない閉鎖空間」の影響力

例えば、週に1回カウンセリング(セッション)でお子さんの心が、少しずつ解放され、本気で前を向こうとしても、お子さんは親御さんの経済力や庇護なしには生きていけません。

親の価値観に絶対的な影響を受けざるを得ないのです。



  1. 2つの大きなジレンマ


ここで生まれる、2つの大きなジレンマがあります。


*親御さん自身に「問題の原因」が潜んでいるケース

不登校や行き渋り、問題行動の背景を探っていくと、親の過干渉や、家庭環境そのものが、引き金になっていることは少なくありません。

この場合、本当に必要なのは、親御さん自身もカウンセリングやメンタルトレーニングを受けたり、また、お子さんと一緒にカウンセリングを受けたり、お子さんへの関わり方を変えたりする「親側の本気度」です。

ですが、そこにどうしても気づけなかったり、「私は悪くない」と現実を拒絶してしまったりする親御さんがいるのも、また悲しい現実としてあります。(このような状況は結構多いです)


*「子どもを修理してほしい」という親の意識

時に、親御さんがカウンセラーを「壊れたおもちゃの修理屋」のように捉えてしまうケースがあります。

「うちの子を元通りに直してください。でも、自分(親)は変わりたくありません」と、すべての解決を丸投げしてしまう状態です。週1回、カウンセリングでカウンセラーがお子さんに寄り添い、お子さんの心が少しずつ解放され、本気で前を向こうとしても、残りの週6日を過ごす家庭環境が変わらなければ、お子さんの状態は引き戻されてしまいます。

なぜなら、1歩家に戻れば、これまでと全く変わらない親御さんの関わり方が待ってるからです。

これでは、せっかくの効果もリバウンドするようにかき消されてしまいます。



  1. 「金銭的状況」が与える影響と現実の壁


そしてもう一つ、絶対に避けて通れないのが経済的な基盤の実情です。


心のケアやカウンセリングの本質は、「1回きりの魔法ではありません」。


固まった心をゆっくりと耕していく「複数回の継続」があって初めて、本当の意味で前を向く力が育ちます(植物を育てる過程と同じです)。


その過程をすっ飛ばして手に入れたハリボテの答えや結果は、次の壁で崩れてしまいます。だけど、地道に根っこを育てる覚悟を決めた時、人は本当に変わり始めるのです。


ですが、どれだけお子さんが「カウンセリングに通いたい」「誰かに話を聴いてもらいたい」と望み、親御さんが「通わせてあげたい」と願っても、民間のカウンセリングを何度も継続する費用が捻出できなければ、スタートラインにすら立てない現実があります。


あるいは、途中で断念せざるを得なくなる現実があります。


「お金がないから、この子を救ってあげられないのか」と親御さんが自分を責めてしまうこともあれば、「これだけお金を払っているのだから、早く目に見える(明らかな)結果を出して」という親御さんの焦りが、お子さんへの無言のプレッシャーになってしまうこともあります。



  1. 民間カウンセリングと公的支援の格差


民間のカウンセリングルーム(や、Aismileheartのような、アートセラピーや植物療法を取り入れたホリスティックなフルオーダーメイドアプローチ&ケアを提供する専門的な民間サロン)は、基本的に保険適用外の全額自己負担が一般的です。


そのため、経済的に余裕がない家庭の場合、スクールカウンセラー(SC)や地域の児童相談所、発達支援センターなどの「無料・低額な公的資源」を頼らざるを得ないのが実情です。


しかし、こうした公的資源は万能ではありません。


実際にカウンセリングに訪れたクライアントからは、「予約が数ヶ月待ち」、「相談回数に制限がある」、「流れ作業的な対応をされた」、「じっくり話を聴いてもらえない」、「本質的な話やアドバイスはなかった」「無意味だった」「ただ、大変でしたね、そうですかなど共感されただけだった」など、制度上の高い限界と格差が存在しているという話をよく耳にします。


正直、私自身は「料金格差」「環境・設備格差」以外は、無料のカウンセリングも民間のカウンセリングも関係ないと思っています。


なぜなら、いくらカウンセラーや専門職を名乗っていても残念ながら、『カウンセラーの質』や『サポートサービスの質』は、天と地ほどバラバラだと感じた現実に私自身もたくさん出会ってきたからです(学校、病院、弁護士なども同様)。


結局は、サポートする側、あなたが関わる人個人の、個々の、人間性や力量、専門性、現場力、センス、真剣さが重要なのです。



5.「継続の打ち切り」という、もう一つの深い傷


お子さんにとって、ここで一番避けたい事態が、経済的な理由で「カウンセリング(サポート)を途中で辞めざるを得なくなるリスク」です。


先ほど記した、この民間カウンセリングと公的支援の格差があるからこそ、無理をして民間サロンに通い始めたものの、限界を迎えてしまうケースもあります。最初は親御さんも無理をして費用を工面し、お子さんもようやくカウンセラーに心を開き、「これから本気で自分と向き合おう」とし始めたタイミング。


そこで、親御さんの経済的理由により、「もうお金が続かないから辞めさせます」と突然打ち切られてしまうケースです。


これは、お子さんにとって単にケアがストップするだけでは済みません。


「やっぱり誰も自分を最後まで守ってくれないんだ」

「お金がない自分には価値がないんだ」

「やっぱり自分は変われないんだ…ダメなんだ…」と、


子どもの心に新たな傷(見捨てられ体験)を残してしまうリスクすら、はらんでいます。


だからこそ、経済的な見通しは絶対に無視できない実情だと私は思います。


お金の話は、なかなかし難いという人もいます。

ですが、お互いのためにも何より、当事者であるお子さんのためにも、最初に確認しておかなければならない大事な事柄です。


Aismileheartでは、親御さんが最初に正直に現状をお話ししてくださった際には、私からも当サロンで提供できるカウンセリング/セッション形態や利用方法を検討して提案したり、アドバイスをしたり、時にはメニューには載っていない別の方法で対応することだってあります。


そして、場合によってはAismileheartよりも他の機関の利用を提案したり、当サロンではサポート対応できない旨を、理由と共にお伝えし、お断りすることもあります。



6.サポートする側(カウンセラー)の葛藤構造


目の前の子どもを救いたい(お子さんの本気度に応えたい)


  1. 目の前の子どもを救いたい(お子さんの本気度に応えたい)

  2. しかし…… 親の理解が得られない + 経済的な理由で通わせてもらえない

  3. 結果 アプローチが途中で断絶してしまう悔しさ、もどかしさ


だからこそ、お子さんのカウンセリング・サポート&ケアでは、

お子さん本人だけでなく、お子さんに関わる身近な人(まずは親御さん)のカウンセリング・サポート&ケアも同時進行でしていかなくてはならない、大事なポイントとなり、


お子さん本人以上にまずは、「親御さんの不安に寄り添い、親御さんの意識をどうやって『子どもと一緒に変わる本気度』へと変えていくか」という、親御さんへのアプローチが難易度の高い必須タスクになります。



  1. Aismileheart(aiko)の視点から見るこの問題


私はこれまで、保育士、チャイルドマインダー、訪問保育、カウンセラー、セラピストなどなど、様々な立場でたくさんの家庭をサポートしてきました。


中でも、訪問保育という、一般的な立ち位置よりも一歩家庭(家族)に踏み込んだ立ち位置で親子をサポートしていた頃は、各々のご家族のリアルな日常から、世の中には本当に多様な家庭があり、家族があり、家族関係があること、家庭ごとにサポートの形も異なることを、ずっと身をもって見て、向き合ってきました。


だからこそ、この「子ども・親・家庭環境」の三角形のバランス関係の難しさや、

更に「家庭・家族員に関わる社会環境やすべての人」とのバランス関係の難しさと、重要性を、

本当に痛感しているのです。


*Aismileheartでは、お子さんに関するご相談があった場合、まずは以下のようなアプローチが重要と考え、サポートしていきます。


1. 子どものサポート&ケア

信頼関係の構築、安心できる場所(存在)、アートセラピーなどで本音を 解放(自己解放)


2. 親のカウンセリング

親の不安や子育ての「思考の癖」を紐解く、親自身が抱える悩みや自我傾向を一緒に読み解き、気づきを得るサポート、行動変容サポート(トレーニング)


3. 親子関係の調整

家庭環境そのものを安心感のある温かい場所へ整える


つまり、


子どものカウンセリングは、「親のカウンセリング」もセットで行う本気度が、私にも親御さんにも求められるということです。


もし、民間のサロンに継続して通うことが経済的に難しいのであれば、学校のスクールカウンセラー(SC)や、自治体の無料相談窓口(精神保健福祉センターなど)といった「お金の心配をせずに継続できる公的ルート」を賢く頼ることも選択肢の1つとして、ありだと私は思います。


それは諦めではなく、親子を守るための最も論理的で賢明な選択です。


独りで抱え、家庭内で抱え、共倒れしてしまう前に、どこか家庭外にヘルプをの声をあげてください。


そして何より、親御さん自身が「私が全部なんとかしなきゃ」という焦りを手放し、

親御さんにとっても「家庭を安心して息ができる場所」にするために。


それこそが、実はどんなカウンセリングよりもお子さんの心を癒やす最強の特効薬になったりします。



  1. 子どもたちが最後に逃げ込める唯一のシェルターは家庭という「最大の安心基盤」


大人たちの都合に振り回され、自分の意志だけではどうにもできない子どもたちの脆さを前にしたとき、私は本当にやるせない気持ちになります。


もちろん、お子さんの生きづらさのすべてが、「親の育て方」のせいであるわけでは決してありません。


学校の環境、お友達との関係、その子が生まれ持った繊細な気質や特性、食生活、社会環境などなど、大人の手の届かない原因もたくさん、たくさん、複雑に絡み合っています。


親御さん自身も、我が子を想い、これまで手探りで必死に頑張ってこられたと思います。


ですが、もし「お子さんの問題」のすべてをお子さんの内側だけに押し付け、「自分(親)は変わる必要がない」と心を閉ざしてしまう親御さんがいたとしたなら、それはとても勿体ないことだと私は思うのです。


セッションの中で、子どもたちが本当に訴えているのは、原因そのものの犯人探しではありません。


「つらいとき、お父さんやお母さんにだけは、そのままの自分を認めて守ってほしかった」という家庭内での孤独感です。


外の世界にどんな原因があろうとも、多くの子どもにとって最後に逃げ込める唯一のシェルターは、「家庭」です。


「うちの子、どうして変わらないの?」そう思ったとき、ほんの少しだけでいいので、お子さんを正そうとする視線を「この子が外で傷ついて帰ってきたとき、私は安心して休める港になれているだろうか?」という、ご自身への問いかけに変えてみてください。


原因のすべてが親になくても、

子どもたちを救う鍵は、親御さんたちの関わり方の中に間違いなく存在します。


大人がその姿に向き合う覚悟を持てたとき、初めて子どもの心は本当の意味で動き始めます。


いつも笑顔でいなくてもいい。「親御さんの本気の覚悟」が必要なのです!


その覚悟すら揺らいでしまうときは、覚悟を固めていく過程も含め、Aismileheartは時間をかけてお手伝いします。


大丈夫。とにかく、独りで抱え込まないでください。



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