焦る心の裏側にある親御さんの「もう一つの現実」
- aismileheart
- 7月13日
- 読了時間: 7分
更新日:16 時間前

前回のBLOG記事のつづきです。
日々、多くの子どもたちや親御さんと向き合う中で、私自身、時折、胸が締め付けられるような「現実」に直面することがあります。
それは、
「お子さん自身が深く傷つき、悩み、前を向こうと焦っているときに、解決のルートが閉ざされている」
という状況です。
カウンセリングやセラピーの現場において、しばしば語られるのは、「本人のやる気、覚悟」や「変わりたいという本気度」です。
もちろん、それも大切な要素であり、根底だと思います。
「子どもが悩んでいる姿を見るのが辛い」「早くこの状況から抜け出させてあげたい」
我が子が、不登校や心身の不調、進路の壁にぶつかったとき、本人はもちろん、誰よりも焦り、胸を痛めているのは、他ならぬ親御さん自身です。
「早く解決ルートを見つけてあげなくちゃ」と、必死に情報を集めたり、なんとかしようと動き回ったりされている親御さんたちの姿を、私はこれまでたくさん見てきました。
子どもを想うそのエネルギーには、本当に頭が下がります。
だけど同時に、民間カウンセリングの現場にいるからこそ見えてくる「大人の事情」という、もう一つの切ない現実があります。
それは、「親御さんの意識のキャパシティ」と「金銭的状況」の壁です。
カウンセリング対象が、お子さんや学生さんの場合、どれだけ当事者である、お子さん自身が「現状を早く解決したい!」と切望していたとしても、それ以前のところで、事実上の決定権(ゲートキーパー)を握っている大人の事情が存在します。
責められない大人の事情
世間ではよく「親の理解が足りない」「子どもが求めているなら、通わせてあげるべきだ」といった正論が語られがちです。でも、私はそうは思いません。
意識の壁の裏側には、親御さん自身の「限界」がある
親御さんが「気の持ちようだ」「大したことない」と言ってしまうとき、それはお子さんを突き放しているのではなく、親御さん自身が「これ以上深刻な現実を受け止めたら、自分が崩れてしまう」「自分のこれまでの子育てや、大人の都合で子どもを振り回してきてしまった…という、これまで蓋をして見ないようにしてきた現実と向き合わなくてはいけない」ということへの、防衛サインであることがとても多いです。
金銭的な壁の裏側には、日々の「必死な生活」がある
民間の継続的なカウンセリングは、どうしても費用負担がかかります。
カウンセリングを受けさせてあげたい気持ちは山々でも、日々の生活を守ることで精一杯な状況の中、その費用を捻出できない自分を責め、人知れず傷ついている親御さんもいらっしゃいます。
子どもの「ゲートキーパー(門番)」としての決定権を握っているからこそ、親御さんもまた、誰にも言えないプレッシャーや焦りと戦っています。
もし今、家庭の中でそんな息苦しさを感じていたら
「早くなんとかしなくちゃ」と親子の双方が結果を急ぎすぎると、脳のエネルギーが切れてしまい、お互いに論理的な思考能力がストップしてしまいます。
パニック状態で動いても、空回りしてさらに疲弊してしまったり、意図しない方向に物事が進展してしまうこと、本質からどんどんズレていってしまうことがあります。
もし今、家庭の中でそんな息苦しさを感じていたら、まずは以下の「現実的な選択肢」に目を向けて、少しだけ肩の荷を下ろしてみるのも選択肢のひとつです。
民間にこだわらず、公的な「無料の支援・つながり」を頼る
これらの利用は、お金のことで悩む必要はありません。学校のスクールカウンセラー(SC)や、各自治体の精神保健福祉センター、児童相談所などは、無料で専門的な相談に乗ってくれます。「お金をかけられないから助けられない」と思いつめる必要はないのです。(この件については、別角度でお伝えしたいこともあります)
「親が変わらなきゃ」を一旦手放す
親が完璧に理解できなくても、お子さん自身が学校や信頼できる第三者、あるいは無料のチャット相談窓口と直接つながるルートがあれば、状況は動き始めます。
親御さん自身が「自分が全部背負わなくていい」と、関わりを周囲に分散させていきましょう。
綺麗事では突破できない子どもにとっての2つの厚い壁
お子さんが「カウンセリングを受けたい」「誰かに助けてほしい」とサインを出したとき、また親御さん自身が、我が子へのカウンセリングが必要であると感じ、親の意向もあってカウンセリングを予約し、利用した場合でも、現実問題、子どもにとって以下の壁が立ちはだかることがあります。
① 親御さんの意識の壁
「うちの子に限ってそんなはずはない」「気の持ちようだ」と、親御さんが問題の本質を理解していなかったり、拒絶していたり、また、親御さん自身が悩みや問題を抱えているケースなど、親御さん自身の心や意識の準備段階の影響が関与するケースが多くあります。
② 金銭的状況の壁
民間カウンセリングや専門機関に通わせたくても、日々の生活や家庭の経済的な余裕がなく、どうしても費用を捻出できないケースがあります。
この2つの現実的な壁を前にしたとき、子どもたちの思考能力はフリーズします。
「早く解決したいのに、どうにもできない」という強い焦りは、やがて「どうせ言っても無駄だ…」という無力感に変わってしまう。(詳しくは後日、別記事に綴ります)
カウンセリングに来る子どもたちは、とても敏感で、周りの空気や無言のメッセージを感知する能力が高い子どもも多くいます。
中には、親御さんや家庭の状況を敏感に察し、親御さんからどんなに前向きな温かい言葉をかけてもらったとしても、親御さんを気遣ったり、遠慮して、本心では続けたいカウンセリングでも拒否してしまうケースすらあります。これは本当にもどかしく、切ない現実です。
だからこそ、周囲の支援者や、今まさにその壁の前にいるご家庭に向けて、まずは「論理的に、現実的に動かせる選択肢」を整理してお伝えすることがとても大切になります(先程と重複する点、4.にあり)。
「大人の事情」の壁があるときに今できること
もし、民間のカウンセリングに通うことが難しい状況であれば、
スクールカウンセラー(SC)や地域の児童相談所、発達支援センターなどのまずは「無料・低コスト」で動かせる公的な資源に思考を絞ることも選択肢の1つです。
(こればかりは利用してみないことにはわからないことばかりですが、そこに、あなたが求める人間性、力量、専門性、現場力、センス、真剣さを持つカウンセラーや支援者がいてくれることを願います)
学校のスクールカウンセラー(SC)に直接つながる
親御さんの理解がまだ追いついていなくても、お子さん自身が学校で直接アプローチを受けられる最も身近なルートです。
公的な無料相談窓口を頼る
各自治体の「精神保健福祉センター」「児童相談所(相談窓口)」、あるいは「ひきこもり地域支援センター」など、無料で相談に乗ってくれる専門機関があります。
子どもが単独で使えるチャット相談
スマホから匿名・無料で相談できる18歳以下向けのお悩みチャットなども、今すぐできる命綱になります(安全性の配慮は必要)
5.まずは「今、動かせること」だけにエネルギーを注ぐ
親御さんが、今すぐに本質的に意識を変えることも、今すぐお金を増やすことも、現実的にすぐにコントロールすることが難しい状況があり、頭の中が不安と焦りで真っ白になっているときは、思考のエネルギーが完全に切れてしまっています(何も考えられない、考えたくない状態)。
だからこそ、「コントロールできない大きな問題」は一旦脇に置いて、「今、この瞬間に動かせる小さな一歩」だけに集中することが重要となります。
6.まずは親御さんが深く息を吐き出すこと
お子さんを救うための第一歩は、実は「お子さんをどうにかすること」ではありません。
まずは親御さん自身が、「私も本当につらいよね」「よく頑張っているよね」と、自分の焦りや不安、限界を認めてあげることが大切です。
解決への道は、一本道ではありません。
正論に振り回されて疲れてしまったときは、まず温かい飲み物でも飲んで、今日一日を乗り切った自分をたくさん褒めてあげてください。
Aismileheart(アイスマイルハート)は、山梨の自然豊かな環境の中で、女性や子どもたちの心身のバランスを整え、自分らしく生きるためのホリスティックなケアを大切にしています。
サロンに来られる方だけでなく、オンライン相談も含め、様々な「大人の現実」の中で身動きが取れなくなっている全ての親子にもフラットに、そして温かく寄り添いたいと活動しています。
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※今回のテーマについては、次回の投稿記事へ続きます。




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